2026/07/14
航空宇宙分野への挑戦:AS9100D取得に向けた3日間のトレーニング

目次
新たな品質基準への挑戦
HIROTA PRECISION VIETNAMでは、精密金型の製造および金属・プラスチック部品の精密加工を行っています。
当社は現在、IATF 16949やISO 9001などの国際規格を運用していますが、今後の航空宇宙分野への参入を見据え、AS9100D認証の取得に向けた取り組みを開始しました。
導入支援を依頼するパートナーについて検討した結果、英文文書の作成・翻訳支援や、具体的な導入計画の提案に強みを持つPTC(PTC Consulting, Training and Project Management Co., Ltd.)社に支援をお願いすることとなりました。
45名が参加した3日間の初回トレーニング

プロジェクトの最初のステップとして、6月26日(金)から28日(日)までの3日間、AS9100Dに関する初回トレーニングを実施しました。
土曜日と日曜日を含む日程でしたが、社内の各部門から合計45名が参加しました。
ドンナイ省ニョンチャック工業団地にある当社オフィスで、朝から夕方まで講義とグループワークに取り組みました。
実例を交えた分かりやすい講義

今回の講師は、PTC社のThao(タオ)氏です。
AS9100Dは、ISO 9001を基礎として、航空・宇宙・防衛産業に必要な要求事項を追加した品質マネジメント規格です。そのため、内容には専門的で理解が難しい部分も多く含まれています。
講義では、規格の内容を説明するだけでなく、実際の業務を想定した事例を交えながら、それぞれの要求事項が必要とされる理由について解説していただきました。
参加者からも、「具体例が多く理解しやすかった」「自分たちの業務との関係が分かった」といった意見があり、AS9100Dの基本的な考え方を知る良い機会となりました。
他部門のワークフローを理解する

今回のトレーニングでは、講義に加えてグループワークも行われました。
その一つが、「自分が所属していない部門のワークフローを分析し、発表する」という内容です。
普段は自分の担当業務を中心に考えることが多いため、他部門の業務内容や、前後の工程とのつながりについて詳しく確認する機会は限られています。
今回のワークを通じて、各部門が使用する情報や作成するデータが、その後の工程や品質管理にどのように関係しているのかを整理することができました。
航空宇宙分野では、一つの部門だけではなく、受注から製造、検査、出荷まで、すべての工程を通じた品質保証が求められます。
今回のグループワークは、その考え方を社内で共有する機会にもなりました。
約7か月の認証取得プロジェクト

PTC社による支援プロジェクトは、今後約7か月にわたって進められる予定です。
現在の品質マネジメントシステムとAS9100D要求事項との差を確認するGAP分析を行い、必要な教育、業務プロセスの見直し、文書の整備、英文文書の作成支援などを進め、認証審査に備えます。
今回の3日間は、AS9100Dの要求事項を学ぶとともに、部門間の業務のつながりを改めて確認する機会となりました。
今後も認証取得に向けた準備を段階的に進めていきます。